「シュガーローフカット」は19世紀の砂糖から

ジュエリーアドバイス

こんにちは。ジュエリー・バウレットのスタッフ、ヒラタです。

宝石のカットといえばダイヤモンドで代表される「ブリリアントカット」や、
四角の「テーパードカット」その角を落とした「エメラルドカット」などなど様々な種類がこざいます。
ヴィンテージなデザインが流行している今、
度々みかける円錐〜ゆるやかな四角錐状の底が平らな
「シュガーローフカット」もお詳しい方でしたらご存知だと思います。

こちらがシュガーローフカットのガーネット
(一般的にシュガーローフは石のロスが多くなってしまった等の理由から、安価な石で行われることが多いです。
また宝石界ではキラキラしたカットの方が需要が高いため、
本当に宝石好きの方がいらっしゃる店でないと
シュガーローフカットされた希少石の取り扱いは難しいとされています。)

「シュガーローフ」=ひとかたまりのお砂糖?
でもなんでこのカタチ?
と、名前の由来に疑問に思われた方も多いと思います。
17世紀から角砂糖が発明される19世紀後半まで、砂糖は背の高い円錐状にされて販売されていました。
この砂糖の山の名前が「シュガーローフ」というのです。


こちらが「シュガーローフ」
シュガーニップスというペンチのようなカッターを使って切り分けて使っていたそう。
テッペンのカタチが似ています。
宝石のシュガーローフカットというと、すこし丸みを帯びた四角錐をよく見ますが、
本物のシュガーローフは完全に円錐状ですね…!

ジュエリーの歴史は起原がはっきりと分からないほど古いため、
名前やデザインの由来になったものが現代では失われてしまったことが多い事が分かります。
そんな歴史を読み解くことも、宝石の楽しみ方の一つだと思います。


ジュエリー・バウレットでは希少石やカットのご相談、またオーダーメイドも承っております。
もしお探しのジュエリーがございましたら、お気軽にご相談くださいませ!

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